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はじめまして。私は結婚相談所の所長をしている西田と申します。34歳のときに相談所を開業し、以来13年間、数多くの婚活者と接してきました。
本当に相談所にはさまざまな方がいらっしゃいます。成婚に至る方もいれば、なかなかうまくいかない方もいます。収入などの条件面が悪くても成婚される方がいる一方で、高収入、公務員など好条件の方でもうまくいかないこともあるのです。
開業当初は、「どうしてこの方が!?」と感じることもありましたが、今では、当相談所にお越しいただいて5分もすれば、「ああ、この方は結婚できるな」「この方は申し訳ないけど難しそうだな」とわかるようになりました。
そこでそうした体験を元に、この連載では、リアルな成功・失敗談を紹介しつつ、30代、40代独身が「どうしたら結婚できるか」をレポートしたいと思います。
今回のテーマは「あなたが結婚できない本当の理由」です。
未婚の読者のみなさん、ぜひ一緒に考えてみてください。
あなた自身は、結婚できると思いますか?
当相談所では、初めて起こしになった方、全員に必ず聞く質問があります。それは、
「あなたは結婚できると思いますか?」
というものです。
あなたはこの質問をされたらどう答えますか?
「絶対結婚できます!」
と答える方はまずいません。また、
「できません!」
とおっしゃる方もいません。
たいていは、
「いずれは……」
「そのうちにはなんとか……」
とおっしゃいます。
みなさん、今、ちょっと結婚に難儀はしているけれども、その実、“本当に”自分が結婚できないとは思っていないのです。結婚していない状況を内心「ヤバイ」と感じながらも、なんとなく、いずれはできるだろうと思っているのです。
特に30代半ばを過ぎた男女に多いのですが、この「なんとなく、いつか結婚できるだろう」という危機感のない考え方は、婚活には致命的です。こういう方は婚活というものがよくわかっていません。
待っていればいつかそのうち、
あなたの身にもこんなことが起こる!?
職場などでちょっといいなと思う女性(男性)と出会って、
少しずつ好ましい気持ちが膨らんで、
なんとなく仲良くなって、
告白して(されて)付き合って、
3年くらいして結婚する。
…ということは、あなたにはまず起きません。起きるならもうとっくに起きています。
でも、結婚に対して本当の危機感を持っていない人は、心のどこかで、こういうことが自分の身に起こる、と思ってしまいます。相談所に来てくださる方でもそうなのです。
婚活というのは、結婚というゴールに向けて、“意識的に”相手と出会って、フィニッシュラインに向けて一目散に走ること。危機感のない人は、心の隅にある「いつか素敵な人と出会って……」という夢に足を取られて、ゴールに向かう気持ちがブレてしまうのです。
なぜ「なんとなく、いつか結婚できる」
ような気がしてしまうのか?
それにしても、なぜ、みなさん「なんとなく、いつか結婚できるだろう」と勘違いしてしまっているのでしょうか(それ、勘違いですよ。危機感を持ってください。このままだと、あなたは結婚できませんよ)。
答えは子どもの頃にありました。
たとえばあなたが小学生の時に学校の先生から
「大人になったら結婚できると思う人、手を挙げてください」
といわれたらどうでしょう。
「大人になったら結婚するのは当たり前じゃん!」
そう思ってクラスの全員がきっと手を挙げたことでしょう。もちろん、私も手を挙げていました。なぜなら自分の周りの大人はほとんどみんな結婚していたからです。叔父さん・叔母さん・学校の先生・近所のおじさん・おばさん全員です。
大人はみんな結婚している。
そんな環境で育ってきた今30代後半以降の人は、潜在的に「大人は結婚するもの。だから自分もいつかは結婚できる」と刷り込まれてしまっています。
翻って現代。
私の知り合いの中学校の先生に聞いた話です。彼が、
「大人になったら結婚できると思う人、手を挙げてください」
と聞いたら、クラスの3分の1の生徒は手を挙げなかったそうです。
私も中学生の甥っ子に聞いてみましたが、彼もやっぱり「わからない」と答えました。
「だって、学校の○○先生も結婚してないし、△△おじさんだって結婚してないじゃん。だから僕が結婚できるかどうかなんてわかるわけないじゃん」
私たちの時代だったら全員が手を挙げていたでしょうに、今の中学生は、結婚できないかもしれないという可能性も頭にあるのです。そりゃそうでしょう。彼らの周りに結婚していない大人がわんさかいるのですから。30代では3人に1人が結婚していない時代なのです。
「大人になっても結婚する人・しない人(できない人)がいる。自分はどっちの側にいくのかわからない」と考えている今どきの中学生と、「いずれは結婚できるだろう」と考えている今どきの30代後半以降の独身者。現実を正しく見つめているのは中学生の方ですね。
結婚を真剣に考えているなら、子どもの頃に刷り込まれてしまった「いつかは、結婚できるだろう」という考えはきっぱり忘れてください。今どきの中学生のように、現状をしっかり見つめ直してください。
父母・祖父母世代がみんな結婚しているのは
彼らが恋愛能力に長けていたからではない
本当に今は結婚には辛い時代です。
私たちの祖父母世代は、強い拘束力のあるお見合いでの結婚がほとんどでした。当人同士も「そんなもんだ」と思っていました。
デートの経験もないような若い男女が、キスもせず、手を握ったこともないのに、周囲の強い薦めで棚ボタ式に結婚したのです。
私たちの祖父母世代がみんな結婚しているのは、決して、彼らが恋愛能力に長けていたからではないのです。
また、あなたのお父さん、お母さんの時代も今とは事情が大きく異なります。
あなたのお父さん、お母さんの時代、異性はまだ遠い存在でした。
「オーモーレツッ!」の石油会社CMで少年たちはみんな鼻血ブー。水着ギャルのCM程度では子どもも振り向かない今とは大違いです。
そんなのどかな時代でも、もちろん若い男女はお互いを求めます。そんな本能的な欲望を満たすことができる貴重なチャンスが「結婚」でした。
そりゃあ、結婚に対するモチベーションも上がるというものです。
結婚できないのは、あなたのせいじゃない
“正しい婚活”で意識的にゴールを目指そう
一方、今は性の飽食時代。テレビや雑誌、ネットなどで女性のセクシーな姿をいくらでも見られます。しゃべるのが下手で異性とコミュニケーションが取れなくても、家でごろごろしていても、画面や誌面の向こうの異性があなたに微笑みかけてくれます。
これにより異性に対する擬似免疫がつき、生身の異性がいなくても、特に不自由は感じなくなっています。
自然にお一人様でもOKという耐性がつき、気づいたら結婚していなかった、ということが起こるのです。
このように考えていくと、上の世代の方に、
「今の若いもんは結婚もできず、情けない!」
なんて言われたくないですよね。
「あなた方が今の時代に生まれていたら、絶対結婚できてないよ!」
って言い返したくなりますよね。
あなたが結婚できないのは、あなたが悪いからではありません。
今の時代は誰でも結婚できる時代ではないのです。あなたが結婚できないのは自然なことなのです。
ただ、そうした中で、結婚しようと決意したならば、あなたは、「今、結婚できるのは恋愛能力のある一部の人だけ」という正確な時代認識を持って、意識して“正しい婚活”をする必要があります。
それでは、どうすれば今の世の中で、結婚ができるのか?
それを今後このコラムの中で探求していきたいと思います。
本当に相談所にはさまざまな方がいらっしゃいます。成婚に至る方もいれば、なかなかうまくいかない方もいます。収入などの条件面が悪くても成婚される方がいる一方で、高収入、公務員など好条件の方でもうまくいかないこともあるのです。
開業当初は、「どうしてこの方が!?」と感じることもありましたが、今では、当相談所にお越しいただいて5分もすれば、「ああ、この方は結婚できるな」「この方は申し訳ないけど難しそうだな」とわかるようになりました。
そこでそうした体験を元に、この連載では、リアルな成功・失敗談を紹介しつつ、30代、40代独身が「どうしたら結婚できるか」をレポートしたいと思います。
今回のテーマは「あなたが結婚できない本当の理由」です。
未婚の読者のみなさん、ぜひ一緒に考えてみてください。
あなた自身は、結婚できると思いますか?
当相談所では、初めて起こしになった方、全員に必ず聞く質問があります。それは、
「あなたは結婚できると思いますか?」
というものです。
あなたはこの質問をされたらどう答えますか?
「絶対結婚できます!」
と答える方はまずいません。また、
「できません!」
とおっしゃる方もいません。
たいていは、
「いずれは……」
「そのうちにはなんとか……」
とおっしゃいます。
みなさん、今、ちょっと結婚に難儀はしているけれども、その実、“本当に”自分が結婚できないとは思っていないのです。結婚していない状況を内心「ヤバイ」と感じながらも、なんとなく、いずれはできるだろうと思っているのです。
特に30代半ばを過ぎた男女に多いのですが、この「なんとなく、いつか結婚できるだろう」という危機感のない考え方は、婚活には致命的です。こういう方は婚活というものがよくわかっていません。
待っていればいつかそのうち、
あなたの身にもこんなことが起こる!?
職場などでちょっといいなと思う女性(男性)と出会って、
少しずつ好ましい気持ちが膨らんで、
なんとなく仲良くなって、
告白して(されて)付き合って、
3年くらいして結婚する。
…ということは、あなたにはまず起きません。起きるならもうとっくに起きています。
でも、結婚に対して本当の危機感を持っていない人は、心のどこかで、こういうことが自分の身に起こる、と思ってしまいます。相談所に来てくださる方でもそうなのです。
婚活というのは、結婚というゴールに向けて、“意識的に”相手と出会って、フィニッシュラインに向けて一目散に走ること。危機感のない人は、心の隅にある「いつか素敵な人と出会って……」という夢に足を取られて、ゴールに向かう気持ちがブレてしまうのです。
なぜ「なんとなく、いつか結婚できる」
ような気がしてしまうのか?
それにしても、なぜ、みなさん「なんとなく、いつか結婚できるだろう」と勘違いしてしまっているのでしょうか(それ、勘違いですよ。危機感を持ってください。このままだと、あなたは結婚できませんよ)。
答えは子どもの頃にありました。
たとえばあなたが小学生の時に学校の先生から
「大人になったら結婚できると思う人、手を挙げてください」
といわれたらどうでしょう。
「大人になったら結婚するのは当たり前じゃん!」
そう思ってクラスの全員がきっと手を挙げたことでしょう。もちろん、私も手を挙げていました。なぜなら自分の周りの大人はほとんどみんな結婚していたからです。叔父さん・叔母さん・学校の先生・近所のおじさん・おばさん全員です。
大人はみんな結婚している。
そんな環境で育ってきた今30代後半以降の人は、潜在的に「大人は結婚するもの。だから自分もいつかは結婚できる」と刷り込まれてしまっています。
翻って現代。
私の知り合いの中学校の先生に聞いた話です。彼が、
「大人になったら結婚できると思う人、手を挙げてください」
と聞いたら、クラスの3分の1の生徒は手を挙げなかったそうです。
私も中学生の甥っ子に聞いてみましたが、彼もやっぱり「わからない」と答えました。
「だって、学校の○○先生も結婚してないし、△△おじさんだって結婚してないじゃん。だから僕が結婚できるかどうかなんてわかるわけないじゃん」
私たちの時代だったら全員が手を挙げていたでしょうに、今の中学生は、結婚できないかもしれないという可能性も頭にあるのです。そりゃそうでしょう。彼らの周りに結婚していない大人がわんさかいるのですから。30代では3人に1人が結婚していない時代なのです。
「大人になっても結婚する人・しない人(できない人)がいる。自分はどっちの側にいくのかわからない」と考えている今どきの中学生と、「いずれは結婚できるだろう」と考えている今どきの30代後半以降の独身者。現実を正しく見つめているのは中学生の方ですね。
結婚を真剣に考えているなら、子どもの頃に刷り込まれてしまった「いつかは、結婚できるだろう」という考えはきっぱり忘れてください。今どきの中学生のように、現状をしっかり見つめ直してください。
父母・祖父母世代がみんな結婚しているのは
彼らが恋愛能力に長けていたからではない
本当に今は結婚には辛い時代です。
私たちの祖父母世代は、強い拘束力のあるお見合いでの結婚がほとんどでした。当人同士も「そんなもんだ」と思っていました。
デートの経験もないような若い男女が、キスもせず、手を握ったこともないのに、周囲の強い薦めで棚ボタ式に結婚したのです。
私たちの祖父母世代がみんな結婚しているのは、決して、彼らが恋愛能力に長けていたからではないのです。
また、あなたのお父さん、お母さんの時代も今とは事情が大きく異なります。
あなたのお父さん、お母さんの時代、異性はまだ遠い存在でした。
「オーモーレツッ!」の石油会社CMで少年たちはみんな鼻血ブー。水着ギャルのCM程度では子どもも振り向かない今とは大違いです。
そんなのどかな時代でも、もちろん若い男女はお互いを求めます。そんな本能的な欲望を満たすことができる貴重なチャンスが「結婚」でした。
そりゃあ、結婚に対するモチベーションも上がるというものです。
結婚できないのは、あなたのせいじゃない
“正しい婚活”で意識的にゴールを目指そう
一方、今は性の飽食時代。テレビや雑誌、ネットなどで女性のセクシーな姿をいくらでも見られます。しゃべるのが下手で異性とコミュニケーションが取れなくても、家でごろごろしていても、画面や誌面の向こうの異性があなたに微笑みかけてくれます。
これにより異性に対する擬似免疫がつき、生身の異性がいなくても、特に不自由は感じなくなっています。
自然にお一人様でもOKという耐性がつき、気づいたら結婚していなかった、ということが起こるのです。
このように考えていくと、上の世代の方に、
「今の若いもんは結婚もできず、情けない!」
なんて言われたくないですよね。
「あなた方が今の時代に生まれていたら、絶対結婚できてないよ!」
って言い返したくなりますよね。
あなたが結婚できないのは、あなたが悪いからではありません。
今の時代は誰でも結婚できる時代ではないのです。あなたが結婚できないのは自然なことなのです。
ただ、そうした中で、結婚しようと決意したならば、あなたは、「今、結婚できるのは恋愛能力のある一部の人だけ」という正確な時代認識を持って、意識して“正しい婚活”をする必要があります。
それでは、どうすれば今の世の中で、結婚ができるのか?
それを今後このコラムの中で探求していきたいと思います。
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